ここ数年、国も力を入れて資産運用を推進しています。
ベストセラーになった「金持ち父さん貧乏父さん」にもあるように、個人が持つ時間が24時間しかない分、お金に働いてもらうという仕組みづくりは非常に重要です。
そして、今の社会はさまざまな方法で「お金に働いてもらう」ということができるようになっています。
私は、資産運用やお金の仕組みに興味があり、4年前にFPを取得しました。
また、今は不動産業界向けの広告代理店で働いているため、不動産投資の環境にも多少ですが知見ができてきました。
目次
代表的な資産運用方法
投機的なものから堅実なものまでたくさんあり、細かく見ていくと以下にあげるジャンルの他にもたくさんあり、それぞれの種類の中でも多岐にわたって独自性ある商品が誕生していますが、ここでは代表的なものを紹介いたします。
不動産投資
マンション・アパートを丸々1棟購入し、所有したり、区分所有(部屋単位で購入)をして運用するものです。
上手くいけば安定的に収入を得られる反面、目利きがうまくできないといい物件にはなかなか出会えません。
またオーナーとして、管理をすることになるので、管理に付随する費用は多くかかってきます。
株式投資
上場企業の株主になり、企業価値の値上がりによる売買のキャピタルゲイン(値上がり益)を得たり、インカムゲイン(配当)を得ることで定期的な収益を得ることができます。
また、株主優待をもらえる企業もあり、案件によっては株価以上にお得なものもあります。
しかし、こちらは社会・経済の影響を大いに受けやすく、景気に左右されやすいというデメリットがあります。
FX
外国為替証拠金取引といわれる為替の変動差額により利益を出す投資です。
「24時間取引可能」、「少額から始められる」、「レバレッジを利かせて元手以上の取引ができる」、といったメリットがあります。
デメリットは、社会情勢に影響されることですが、いつでもどこでも取引できる、自分で損切のタイミングが決められるという点がありますので、リスク回避は比較的しやすいといえます。
他の投資と比べても、不動産は大きな元手が必要、株式は対象が幅広く学ぶのに時間がかかる、といった点があるのに対して、FXはいずれの面でも優れているので、特に投資初心者には向くのではないでしょうか。
投資信託
専門の会社に運用を任せる投資です。
投資方法にはいくつかありますが、いずれにしてもリスクは比較的少ない投資です。少額から始められて、運用はプロ任せ、リスクの分散もできます。
デメリットは、当たり前ですが元本割れのリスクがあることと、手数料がかかること。またデメリットかどうかは考え方次第ですが、運用益は大きくはありません。
外貨預金
その名の通り外貨で預金をすることです。メリットは、金利が比較的高いということと為替差益を得られるということです。
デメリットは、外国為替手数料(為替手数料)がFXなどと比べて高いことや元本保証がないことです。
また、ペイオフという制度(銀行が破綻しても1,000万円までは保証してくれる制度)があるのですが、外貨預金は対象外ですので、万が一預けている銀行が破綻した場合は、一銭も戻ってこないことになります。
おすすめできない投資
続いて個人的に「おすすめができない投資」について理由も併せて解説します。
外貨預金
代表的な資産運用方法でも説明した外貨預金ですが、私はあまりおすすめできません。というのも、考えないといけないリスクが多すぎるのです。
特に定期預金の場合は、自由に取引できないリスクがあります。また、為替リスク、カントリーリスク、金利変動リスク、前述のペイオフ対象外というリスクなどがあります。
特に銀行が勧める外貨預金はおススメできませんので注意してください。銀行は手数料ビジネスであり、外貨預金は手数料がいいから勧めてきます。
それならFXの方が確実におすすめできます。
外貨建て保険
また外貨建て保険というものもありますが、こちらも外貨預金と同様の理由でお勧めできません。
保険に入れて貯蓄もできる、プラス金利もいいとなるとかなりお得に見えますが、保険と貯蓄はそもそもの性質が異なりますので、なぜ自分は保険に入りたいのか。
なぜ貯蓄をしたいのか。としっかり分けて考えて判断をしてください。
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まとめ
ここまで「代表的な資産運用とおすすめできない投資」を紹介しましたが、では「おすすめは?」ということになると思います。
しかし、正直なところこのブログで、読者の方におすすめはこちら!と断言はできません。その方の、資産状況や目的でできることが全く違うからです。
ちなみにあくまでも私の意見ですが、「お金を稼ぎたい!」という方は、資産運用ではなく別の方法を探すべきだと思います。
資産運用はあくまでも、今ある資産に働かせてさらに資産を形成していく仕組みだととらえた方がいいです。
もちろん稼げる方法もありますが、特に短期でとなると、それ相応のリスクが伴い、ともすれば投資ではなく投機(ギャンブル)へと変わってしまいます。
資産運用の魅力は、リスクを極力減らしながら、長期で運用し相応の利益を出していくことだと考えています。
そういう観点で見ると投資信託が誰にでも合う取り組みやすい資産運用といえるかもしれません。
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本日は以上です。
ありがとうございました。