投資信託

【資産運用】ETFがおすすめの理由とは【投資信託との違いも解説】

2019年2月2日

投資を学んでいると色々な金融商品の名前を聞くことになります。最初のうちは何が何だかわからないという方も多いかもしれません。

しかし、一つ一つ特徴を把握していけばきっと自分に合う金融商品に出会えるはずです。

本日は数ある金融商品の中でも、私がおすすめの投資信託の「ETF(上場投資信託)」について記事にしていきます。

本記事のポイント

  1. 「ETF」とは何かがわかる
  2. 「ETF」のメリットとデメリットがわかる
  3. 投資信託とETFの違いがわかる

ETF(上場投資信託)とは

ETF(上場投資信託)とは、Exchange-Traded Fund の略です。インデックスファンドのように、日経平均などの株式指標と同じような値動きをするしくみで、「日経平均連動型」「TOPIX連動型」などが販売されています。

 

日経平均株価に連動するものであれば、日経平均に似た運用成績を期待できます。

取引をする時の手順や注文の仕方は、株の銘柄と同じですので、株の銘柄の一種だと考えるとわかりやすいですね。

ETFの種類

ETFはさまざまな種類があります。

 

株式(指数)

国内では、一般的な「TOPIX」「日経平均株価」、海外では「NYダウ」や「S&P500などの米国株」、「欧州株」などがあります。

ブル型(レバレッジ)

通常の2倍の値動きをします。国内では、日経平均 ブル2倍 上場投信、海外では、中国H株ブル2倍、NYダウブルなど

ベア型(インバース)

通常の逆の値動きをします。国内では、TOPIX ベア 上場投信、海外では、中国H株ベア、NYダウベアなど

これらは、初心者はあまり手を出すべきではないですが、ブル型・ベア型の用語だけ覚えておいた方が良いでしょう。

REIT(指数)

東証REIT指数など、不動産に関連する指数です。

なお「REIT」は「Real Estate Investment Trust」の略語で、実物の不動産に投資する投資信託です。

コモディティ(商品)

金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなど

 

また、ETFには、国内ETFと海外ETFというものがあります。

海外ETFは海外の様々な銘柄に投資ができて、リスクの分散ができる、また国内よりも成長性が高いというメリットがありますが、

「証券会社によって取り扱いがないものもある」「為替リスクがある」「手数料が割高」というデメリットもありますので注意をする必要があります。

 

メリット

リスクを分散できる

ETF投資は比較的少額で指数(市場全体の値動き)を買うのと同じ効果が期待できます。

例えば、個人でTOPIXの銘柄をすべて買おうとすると莫大な資金が必要になりますが、

ETFは数十万円程度でTOPIXの銘柄に分散投資をしているのと同じと考えられます。

 

値動きがわかりやすい

ETFは指数の動きに連動するように運用されていますので、値動きがわかりやすいのが特徴です。

例えば、日経平均株価やTOPIXは普段から確認をしやすく、値動きがわかりやすいので変動を把握しやすいといえます。

 

コストが低い

ETFでは売買委託手数料と信託報酬の2種類のコストがかかります。

売買委託手数料は低下してきているので負担も軽くなり、手軽に投資できるようになってきました。

また、通常の投資信託に比べ信託報酬が安いと言われています。

アクティブ型の投資信託と異なり、ETFは指数に連動するよう運用されているため、銘柄選定や運用する際の人件費などのコストを削減することができ、信託報酬を低く設定することが可能となっており、長期の取引におすすめできます。

 

いつでも売買できる

投資信託の基準価格(値段)は1日1回発表され、その値段で取引をおこないますが、ETFは株と同じように価格が変動し、その時々の価格で取引が行われます。

 

つまり、株と同じように「指値・成行注文」ができるということです。こうした投資信託よりも売買の自由度が高い点がメリットと言えます。

 

以上のように「リスクを分散できる」「仕組みがわかりやすい」「リスクの回避がしやすい」という点は資産運用において大事な要素と考えておりますので、その点で「ETF」は特に初心者にはおすすめだと考えています。

デメリット

一方でデメリットももちろんあります。

変動リスク

指数と連動していますので、下落相場の際にはマイナスとなることもあります。

 

投資ですので当たり前ですが、元本割れのリスクがあります。

購入単位がある

投資信託は、1,000円程度の少額からでも投資ができます。

 

しかし、ETFは株と同じく最低購入単位があり、少なくとも1万円前後の投資額が必要になってきます。

実際にETFで投資をしていくには「数十万円」程度は必要になると考えておいた方がよいでしょう。

ですので「月に数千円から」の少額で投資を始めたいという方は、最初からETFを買うのではなく、

つみたてNISA(インデックスファンド)からはじめて資金がたまってから、ETFに乗り換えるのがいいでしょう。

 

再投資できない

ETFでは株の配当金のように、分配金がもらえることもありますが、それを自動的に再投資に回すことはできません。

 

再投資の際は、自身でETFを追加購入する必要があります。

ただし購入手数料がかかりますので、ある程度自己資金を入れて、まとまった金額で購入する必要があります。

 

上場廃止のリスク

ETFは証券取引所に上場していますので、一定の基準を満たせない場合に上場廃止となり取引ができなくなります。

突然上場廃止になるわけではないですが、上場廃止が決定したETF銘柄は整理銘柄に選定され、1ヶ月後に売買ができなくなります。

ですので取引額や時価総額の大きいリスクの少ないものを選ぶ必要があります。

 

ETF購入のポイント

ここまでメリットとデメリットを説明してきましたが、では実際に購入する際の選定ポイントは何かという点を解説します。

 

コストの確認

メリットで、ETFは信託報酬は比較的低いと説明しましたが、それぞれのETFで信託報酬は異なりますので、まずは対象の指標に対して信託報酬はどの程度発生するかという点を調べる必要があります。

 

また、証券会社を通じて売買するため、証券会社の売買手数料も調べておく必要があります。

なお、ネット証券だと売買手数料が低めの取引ができるので、調べてみるとお得に運用できる可能性があります。

ポートフォリオをつくる

ETFはリスクを低くできるというメリットがありますが、「どの程度までリスクを抑えるか」、「リスクをどのように分散するか」のポートフォリオを設定しておくことが重要です。

 

例えば、株式の割合を高くし、債券の保有割合を低くするとリスクは高くなるがリターンは大きくなります。

逆に、株式の割合を低くし、債券の割合を多くするとリターンは小さくなりますが、リスクを少なくできます。

このように自身の許容範囲を事前に決めてポートフォリオを設定しておきます。また随時調整をしていくことも重要です。

 

まとめ

以上のように「ETF」投資をする際には、メリットとデメリットを把握して自分に合う方法で投資をする必要があります。

 

事前調査をしっかりとすればリスクを比較的低く抑えることができますし、リスクの回避が比較的に簡単ですので、そういった点で初心者にはおすすめの投資といえます。

なおこのETFはつみたてNISA制度を利用すれば月々1万円以下からでも購入が可能です。興味のある方は下記関連記事もご覧ください。

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