本日は資産運用の中でも比較的リスクが少なく、おすすめの投資「インデックスファンド」について解説をしていきます。
リスクの少ない投資といえば、以前の記事で「ETF」について解説をしました。
結論からいうと、似たような仕組みを持っているため「インデックスファンド」も「ETF」もおすすめということになります。
それでは「どっちでもいいんじゃないか?」ということになってしまいますので、「具体的に何が違い」「どのような運用に向いているのか」という点について詳しく解説をしていきます。
本記事の3つのポイント
- インデックスファンドのメリットとデメリットがわかる
- インデックスファンドの購入ポイントが分かる
- ETFとの違いがわかる
目次
インデックスファンドとは
投資信託は、投資家から集めた資金を、投資家の代わりにプロが運用を行う金融商品です。
その中でもインデックスファンドは、「株価指数」等の指標と基準価格(投資信託の値段)の変化率が同じになるよう設計された商品です。値動きを合わせるため、組み入れる銘柄や比率は指数におおむね合わせています。
指標以上の利益を目指すものを「アクティブ型」というのに対し、インデックスファンドは「パッシブ型」ともいわれます。
インデックスファンドのメリット
分散投資ができる
市場全体に投資しているため、日本の株式市場に投資する場合でも、例えば、個人でTOPIXの銘柄をすべて買おうとすると莫大な資金が必要になりますが、数十万円程度でTOPIXの銘柄に分散投資をしているのと同じと考えられます。
投資先も幅広く、海外株式や新興国債券、不動産投資信託(REIT)などさまざまな金融商品があるため、分散投資ができます。
値動きがわかりやすい
市場平均と連動しているため、いまどのような状態なのか、動きがわかりやすいのが特徴です。
例えば、日経平均株価やTOPIXは普段から確認をしやすく、値動きがわかりやすいので変動を把握しやすいといえます。
企業分析の手間がかからない
個別銘柄の株式投資と比べても、個別に企業を分析する必要がないので手間は大きく削減できます。
運用コストが低い
運用コストが低く、販売手数料が無料の「ノーロード」も増えています。
再投資が可能
運用での利益については再投資されるため、複利効果も得られます。そのため積立投資で長期保有する運用に向いています。
インデックスファンドのデメリット
変動リスク
指数と連動していますので、下落相場の際にはマイナスとなることもあります。投資ですので当たり前ですが、元本割れのリスクがあります。
大きく儲けたい人には向いていない
アクティブ型であれば、指標を大きく上前ある成果を上げられる可能性もありますが、あくまでも指標並みの運用成果しか得られません。短期で稼ぎたい方には向かない投資といえます。
1日1回しか取引できない
投資信託は、1日1回算出される基準価額で購入しますので、株式投資・ETFのように「できるだけ安い値段で購入する」という売買はできません。市場が急落したから売りたいと思っても売れないという状況も考えられます。
インデックスファンド購入のポイント
コスト管理
インデックスファンドの購入を検討する際は、信託報酬や販売手数料が低いものを選ぶ必要があります。長期投資を前提にしているので、信託報酬や販売手数料を低く抑えて「無駄なコストがかからないことが大切」です。
ポートフォリオをつくる
「どの程度までリスクを抑えるか」、「リスクをどのように分散するか」のポートフォリオを設定しておくことが重要です。
「国内株式」「先進国株式」「新興国債券」「国内債券」といったようにに分散投資することでリターンとリスクのバランスを取り、また、自身のリスク許容範囲(いくらまでなら損してもいいか)を明確に考えておくことが重要です。
ETFとの違い
ここまで見てきたようにインデックスファンドはETFと似たような特徴を持つ商品です。どちらも市場(日経平均など)に連動した値動きをする事からほぼ同様の運用成績が期待できますが、少しだけ違いがあります。
インデックスファンドは「銀行や郵便局でも取り扱いがある点」「自動で再投資される点」「取引回数が1日1回」「売買の単位が1万円程度から」という点です。
どちらにもメリットとデメリットがあるのですが、この少しの違いをしっかりと理解しておくことで長期で資産運用をする際は、大きな差が生まれてくるといえます。
まとめ
ここまでインデックスファンドについてみてきましたが、ETF同様に「リスクが比較的少なく、分散投資ができる」初心者におすすめな投資といえます。
多少ETFの方がメリットもあるように感じますが、ETFのデメリットは、購入単位が高いことと、販売手数料が多くかかること、なのでコツコツためていくというというよりは「まとめて購入して長期で保有する」という方が向いています。
ですので、どちらかを選択をする必要はなく、インデックスファンドで運用を始めて資金がたまってきたらETFを購入するといったような組み合わせで運用するのが望ましいといえます。
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本日は以上です。
ありがとうございました。