注目の新サービス「OYO LIFE」の正式リリースが2019年3月28日から始まりました。新しいサービスの告知も開始しましたので、ここで「OYO LIFE」とは何なのか、「OYO LIFE」及び「新サービス」がこれからの社会を変える可能性について解説をしていきます。
結論から言うと、相乗効果で「サブスクリプションサービス」や「シェアリングエコノミー」が社会に一気に浸透していきます。
「OYO LIFE」とは
まずは「OYO LIFE」について知らない方のために概要を説明しておきます。
インド発ホテルチェーン「OYO」が運営
「OYO LIFE」は、インド最大級のホテルチェーン「OYO」が運営する「テクノロジーを活用」し、「スマートフォンひとつ」で物件探しができ、「契約や支払いのインフラ整備」まで一気通貫で提供するサービスです。
「OYO」はインドで生まれた、ITを活用したチェーンホテル経営で全世界10ヶ国以上でのブランド展開を行うグローバル企業です。2015年に「ソフトバンク ヴィジョン ファンド」が出資したことでも有名で、現在は、インドだけでなくマレーシア、ネパールなどの東南アジア、中国やインドでも展開をしています。
「OYO LIFE」の概要
家賃は様々ですが、基本的には割高に設定されています。また事前登録者数、物件数も開示されています。
■家賃
・マンションタイプ 10万円~100万円
・一軒家タイプ 30万円~100万円
・シェアハウスタイプ 5万円~8万円
■事前登録者数:13,000人以上(2019年3月現在)
■物件数:1,000室以上(2019年3月28日現在)
■居室設備:洗濯機、冷蔵庫、掃除機、テーブル、電気ケトル、ハンガー、ゴミ箱、電子レンジ、エアコン、ベッド、デスク、チェア、居室照明器具、ラグ、バスマット、遮光・レースカーテン、タオル、シーツ、キッチン用具、食器、Wi-Fi
※今後は「試し住み」というサービスも検討されているようです。
「OYO LIFE」の特徴
「OYO LIFE」は、入居から退去までスマートフォン一つで完結できる新しい賃貸サービスです。仕組みとしては、「OYO」が「借主」となり物件を取得して、その物件を「転貸」することで「不動産仲介業者」が不要という形になっています。WEBでも挙げられている通り、特徴は下記3点です。
初期費用が抑えられる
敷金・礼金・仲介手数料0円で即入居可という画期的な価格設定です。家具家電・Wi-Fiを完備しています。入居前の清掃費用だけは掛かるようですが、既存の賃貸と比べるとその差は歴然です。
18か月以内なら通常の賃貸よりもお得
お得感は、上記のグラフのイメージです。特に、短期滞在(1か月~90日)、長期滞在(90日~1年半)のような用途で効果を発揮します。
ただし、家賃は割高ですので、1年半以上の入居を考えている場合は損をする可能性もあります。
面倒な契約が不要
入居や退去の手続きがスマートフォン上で完結できるため、既存の賃貸のように、分かりづらい面倒な手続きが一切不要です。
最短は30分で入居手続きができるというスピード感は、時間を大事にする現代人にとって、非常に魅力があると思います。また、契約は1か月単位で行うことができます。
詳しくはこちら↓
新サービス「OYO PASSPORT」
OYO LIFEの本格サービス開始に伴い、新しくOYO PASSPORTという仕組みが出来たようです。
「OYO PASSPORT」とは
OYO LIFEが提携するサブスクリプションサービスを入居者が1か月間無料で体験できるサービスです。既に下記の団体・サービスとは提携が決定しているとのこと。
衣食住に関連するものもあれば、直接は関連しないものもありますが、いずれにしても利用者、提携企業ともにメリットのある仕組みになっています。
さらに、シェアリングエコノミーを社会に広めていく仕組みにもなっていますので、とても良い取り組みだと感じています。どんどん提携企業が増えてほしいですね。
提携に期待のサブスクリプションサービス
ということで、個人的に提携に期待のサービスを挙げておきます。
MECHAKARI(メチャカリ)
親和性が抜群の「衣食住」の「衣」にあたる洋服借り放題サービスです。月額5,800円から始められるサービスで、提携ブランドも豊富で品目が多いです。
女性物しかないのが難点ですが、今後価格帯やジャンルが増えてくることにも期待したいです。
Dyson Technology +(ダイソン テクノロジー プラス)
ダイソン製品を最低月1,000円から利用できるサブスクリプションサービスです。まだ使ったことがない方のお試しにも使えますが、「OYO LIFE」のような短期滞在に向くサービスとの相性もいいと思います。
Doctors Me(ドクターズ ミー)
生活には欠かせない医療分野のサブスクリプションサービスです。「OYO LIFE」のサービスは、短期滞在だからこそ「地域に根差さない」お医者さんがいると嬉しいですよね。
「Doctors Me」は医療の様々なジャンルの専門家が随時待機をして相談に答えてくれます(あくまでアドバイスで診断・医療行為ではないのでご注意ください)。324円で誰にでも相談できるプランと540円で指名相談できるプランを選べるます。
HELLO CYCLING
こちらはサブスクリプションサービスではないですが、既に個人間カーシェアリングとは提携がありますので、このシェアサイクリング分野にも注目です。
東京を中心に多くの場所にステーションと呼ばれる拠点があり、どこでも借りられてどこでも乗り捨てが可能です。また、初期費用は不要で使った分だけ料金が加算されるシステムですので、使わなければお金がかからない点も魅力です。
UberEats(ウーバーイーツ)
こちらはご存知の方も多いと思いますが「食」のシェアリングエコノミーといえるサービスです。機能はフードデリバリーですが、宅配機能を持っていないお店のメニューも(提携をしていれば)注文できる点が魅力です。
配達員がいるわけではないので、配達は「UberEats」に登録をしている個人(配達パートナー)によって行われます。
まとめ
本日は「OYO LIFE」とは何なのか、「OYO LIFE」及び「新サービス」がこれからの社会を変える可能性という点を解説してきました。
今の世の中は、個人の価値観が変化をしてきて、今まで通りのサービスでは企業が勝ち残ることは難しくなってきました。特に今回紹介をしたような「サブスクリプションサービス」や「シェアリングエコノミー」はこれからさらに社会に浸透をしていくことが考えられます。
「OYO LIFE」についても、他の既存サービスと組み合わせて「新しい暮らし方」を加速させる仕組みになることは間違いありません。
今後も新しい情報が出てきた際は記事にしていきます。
アルン・スンドララジャン/門脇弘典 日経BP社 2016年11月16日
本日は以上です。
ありがとうございました。