人気の観光地「イタリア」。中でも「バチカン市国」は必ずと言ってもいいほど、みんなが訪れるスポットです。
せっかくの観光ですので、これから旅行に行こうという方は「最大限に楽しみたい」と考えるはずです。が「バチカン市国」はルートがわかりづらく、終わっていたら見逃したスポットがあったなんてこともよく聞きます。
そこで本記事では「バチカン市国を最大限に楽しむ4つのポイント」ということで、ローマ内にある世界最小の国「バチカン市国」を最大限に楽しむために、私が実際に旅をして分かった、「事前に知っておくとより楽しめるポイント」を解説していきます。
目次
バチカン市国を効率よく楽しむために
まずはバチカン市国を効率よく楽しむための準備として基本情報を記載しておきます。
バチカン市国とは
バチカンはローマ教皇庁によって統治されるカトリック教会と東方典礼カトリック教会の中心地、いわば「総本山」である。バチカンの統治者は教皇である。ローマ教皇庁の責任者は国務長官、実際の統治はバチカン市国行政庁長官兼バチカン市国委員会委員長が務めている。教皇は2013年3月13日に選出されたアルゼンチン出身のフランシスコが務めている。国務長官はイタリア人のピエトロ・パロリン枢機卿、行政庁長官兼市国委員長はイタリア出身のジュゼッペ・ベルテッロ枢機卿が務めている。
法的にはバチカンの政体は非世襲の首長公選制であるとみなされる。首長である教皇の権威はバチカン市国のみならず聖座全体におよぶものである。教皇は80歳未満の枢機卿たちの選挙(コンクラーヴェ)によって選ばれる。教会法において教皇に必要な資格は、男性のカトリック信徒であるということだけであるが、実質上は80歳未満の枢機卿たちの互選になっている。
※Wikipediaより引用
行き方
主要駅のTermini駅から向かう場合は、A線で6駅目のOttaviano駅にて下車をします。
徒歩6分ほど行くとバチカン市国の入り口が見えてきますので、チケットを購入して、手荷物検査を通過すると中に入ることができます。
ツアーがおすすめ
他の人たちと回るのは嫌だという方も多いかもしれませんが、バチカン市国に関してはオプショナルツアーを予約して行ったほうがいいです。
理由はチケット購入の待ち時間がかなり長いからです。
オプショナルツアーも少しは並びますが、個人で行った場合の比ではありません。
また慣れているガイドさんだと、効率よくポイントを回ってくれますので、時間を短く有名どころを押さえておきたいという方にもおすすめです。
バチカン市国の見所「4選」
事前に知っておくとより楽しめる、バチカン市国で見ていただきたい4つのポイントを解説します。
バチカン美術館
彫刻群や絵画、図書館もあり、たくさんの美術品が収容されています。特にオススメのポイントをいくつか上げておきます。
八角形の中庭にある彫刻
ラオコーン像など古代ギリシャ時代の彫刻で後の芸術家にも大きな絵教を与えた作品群です。
ちなみにこういった彫刻は世界各地にあるのですが、そのほとんどがブロンズ像をコピーした石像で、ブロンズだと普通に立っていたものが、石像だと壊れてしまうためコピーには必ず添え木などがあります。
逆に言うと添え木などがないものはオリジナルで創作された作品といえます。
大型タペストリー
大型のタペストリーも見所です。
タペストリーは下絵を受け取った職人が裏側から織っていくため完成するまで成功しているかどうか、わからないと言う点で素晴らしい作品です。
中でもだまし絵になっている作品があり、左側から見ても、右側から見てもこちらを向いているように見える工夫がされていると言うところは見所です。
立体的に見える天井
その場で見上げると、立体的に彫っているように見える天井ですが、実は平面的な絵画を立体に見せるように描いています。
これも知っていなければ気づかない押さえておきたいポイントの一つです。
地図のギャラリー
16世紀にグレゴリウス13世が、イタリアを測量して描かせた地図です。
縮尺はまちまちですが、その測量は現在わかっているものとほぼ変わらない正確なものだったと言います。
伊能忠敬が日本地図を完成させたのが19世紀初頭ですので、その時代にこれだけの技術力の高さがあったと思うと素晴らしいですね。また120mに及ぶ天井画も大作です。
ラファエロの間
「バチカン美術館」最大のポイントで、ルネサンスを代表する画家「ラファエロ」とその弟子達が仕上げたフレスコ画の4つの間です。
一つ目は「ボルゴの火災の間」。こちらはラファエロの死後、弟子達が仕上げたものです。
次が「署名の間」。
ラファエロが最初に手がけた部屋で、最も有名な「アテナイの学堂」があります。この作品は古代ギリシャの哲学者達が描かれているのですが、それぞれモデルとなった人がいて、ラファエロ自身もこの中に描かれています。
面白い点は、手前の肘をついた人よく見ると「中腰」で「机の向きがおかしい」点です。
これは「ミケランジェロ」を描いているのですが当初は描く予定がなく、あとで付け足したから。
その理由は、隣のシスティーナ礼拝堂をミケランジェロが担当しているのを後で知って、急遽付け足したからとのことですが、今ではそこに「ミケランジェロ」がいることを目立たせるためだったのではないかとも言われています。
最も広いのが「コンスタンティヌスの間」。こちらにはローマ帝国のコンスタンティヌス帝の生涯と勝利の歴史が描かれています。
最後が「ヘリオドロスの間」です。こちらは「署名の間」の後に描かれていることもあり、ラファエロが絵画をより印象的に見えるよう新しい技法に挑戦をしています。
「聖ペテロの放免」は左右対称の階段と、天使の後光が窓からの光と相まって見える、光の使い方が素晴らしい作品です。
システィーナ礼拝堂
ミケランジェロの大作「最後の審判」を見ることができる有名な礼拝堂です。
ローマ教皇を選出する「コンクラーベ」にも使われています。礼拝堂内は写真が禁止のため、パネルのみですが天井の長さ約40mに渡る実物はとても大きく、これを3年半で仕上げたと思うと大変な作品だと言うことがわかります。
サンピエトロ広場・大聖堂
キリスト教の総本山「サンピエトロ大聖堂」も見所の一つです。
その造りや飾られた彫刻もさることながら、その荘厳な雰囲気に圧倒される場所です。
楕円形の広場は、240本の円柱、88本の角柱、144体の像がある広大な敷地となっています。
クーポラ
高所が苦手でなければ、サンピエトロ大聖堂上部の「クーポラ」もおすすめです。
バチカン美術館を見学したのであれば、出口を出る前に右側の通路を進むと、大聖堂上部のクーポラに登ることができます。
途中までは10ユーロを払えばエレベーターで行くことができます。
その先の300段以上の階段を登り、狭い通路を通り抜けた先に見えるのは、バチカン市国が一望できる絶景です。時間に余裕のある方には、是非見ていただきたい景色です。
まとめ
今回は海外旅行「バチカン市国を最大限に楽しむ4つのポイント」ということで、バチカン市国への行き方とおすすめのポイントを紹介しました。
バチカン市国は、カトリックの総本山ということで、歴史があり、見所もたくさんあります。
真正面から行ってしまうとどうしても時間がかかってしまうので、訪れる際はツアーや情報を駆使して、効率よく素晴らしい作品達を楽しんでいただければと思います。
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本日は以上です。
ありがとうございました。